中小企業の経営分析について、税理士の視点で書いています。

2008年6月10日火曜日

経営分析の必要性、目的

 そもそも、会社の経営者にとって経営分析はなぜ必要なのでしょうか。 会社は利益を得て継続させることが目的です。つまり利益の極大化が目標なのですが、自ずと適正な利益目標というものはそれぞれの会社であるはずです。例えば、前期に比べ数パーセントの増益を目標とするなどです。その目標の達成のためにはどのくらいの売上を目指せばいいのか、また、どのような投資をしたらいいのか、について過去の財務諸表の数値から分析するために財務諸表分析が必要なのです。
 また、掛売りをしている場合、得意先にどの程度の金額まで掛売りしていいのか、といった与信管理にも財務諸表分析が役に立ちます。帝国データバンクなどの提供する情報を利用して得意先の財務諸表を分析すれば、貸倒れの発生を未然に防ぐことができるかもしれません。
 金融機関から融資を受ける際には必ず決算書の提出が求められるはずです。金融機関も貸付の適否判定のため、財務諸表の分析をしています。裏を返していえば、金融機関が融資をしたくなるような分析指標が決算書から導き出されるようにしておけば、資金調達にも支障は出ないでしょう。
 中小企業においては、経営者が変わると会社が大きく変わってしまうことはざらにありますし、業界の環境が変われば会社もその影響を受けることになるかと思います。
 経営者に必要な資質については経営学で勉強していただいて、また業界の環境の変化については経営者であれば良くお分かりかと思います。
 以降では、財務諸表分析について詳しく書いていきます。

2008年5月20日火曜日

経営分析とは何か

 経営分析とは会社の経営内容を定量的、定性的に分析することです。 
 経営分析には大きく分けて、財務諸表分析と財務諸表以外の分析があります。
 財務諸表とは会社が作成する決算書のことで、その中には貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書があります。このほかに、キャッシュフロー計算書も加えたものをここでは財務諸表といいます。
 財務諸表分析とは上記の財務諸表に記載された数値を分析する分析手法です。
 財務諸表分析以外の分析には、会社の経営者個人の分析(社長の経営者としての資質の分析)、会社の外部環境の分析(業界の分析)などがあります。

2008年5月16日金曜日

はじめに

 私の入学した大学の商学部では、2年生からゼミナールがあり、そのとき経営分析論のゼミにたまたま入ることになりました。その後、博士前期課程に進学したこともあり、5年ほど経営分析を勉強しました。
 経営分析は中小企業の経営者であれば、是非習得したい学問ではないかと思います。経営の指針を得ることができますし、金融機関からの融資を受け易い決算書の作成の手助けになるからです。
 税理士の資格を取得してからかれこれ7年になりますが、その間で得た実例や個人的に行っている株式投資の経験も織り交ぜながら、経営分析について体系的にまとめたいと考えています。

自己紹介

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